矯正歯科コラム

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噛み合わせを改善すると虫歯予防になります

矯正歯科
噛み合わせを改善すると虫歯予防になります

歯並びの乱れや噛み合わせの悪さは、虫歯にも関係があるというのをご存じでしょうか。噛み合わせが悪いと、隅々まできちんと歯磨きができないなどの理由から虫歯のリスクが高まります。そのため、噛み合わせを改善することで虫歯の予防にも繋がります。

今回は、噛み合わせと虫歯の関係や子どもの噛み合わせの改善方法について解説します。

噛み合わせが悪いと虫歯になりやすい理由
噛み合わせが悪く歯並びが乱れていると、汚れの溜まりやすい場所や歯ブラシの届かない場所などができて、歯磨きで汚れを落としにくくなってしまいます。また、噛み合わせの悪さとともに口呼吸がみられる場合、口の中が乾燥して唾液が分泌されにくくなります。唾液には口の中の細菌を洗い流す作用など、虫歯を抑制する働きがあります。そのため、唾液の分泌量が減ることで口の中が虫歯になりやすい環境になってしまうのです。

噛み合わせが悪い場合にみられる症状
噛み合わせの悪さは、虫歯以外にもさまざまな悪影響を及ぼします。噛み合わせが悪い場合にみられるおもな症状は、以下の通りです。

・頭痛や肩こり
・顔のゆがみ
・顎関節症
・胃腸への負担
・ストレス
・歯ぎしりや食いしばり

上記のような症状に悩まされている場合は、噛み合わせの悪さが原因かもしれません。一見歯並びが良くても、実は噛み合わせが悪いというケースもあります。気になる症状があれば、医師に相談してみましょう。

子どもの噛み合わせ改善について
もし子どもの噛み合わせや歯並びが気になる場合は、早めに受診することをおすすめします。顎の骨が成長する5歳から12歳ごろは、顎の骨の上下のバランスを整えたり、正しく歯が生えるためのスペースを確保する治療が可能です。この時期に正しい噛み合わせや歯並びの土台を作っておくことで、永久歯が生えそろった後の矯正や、矯正のための抜歯が不要になるなどのメリットがあります。

噛み合わせの悪さは虫歯をはじめとしたさまざまな悪影響をもたらし、将来的にコンプレックスになる可能性もありますので、気になる場合は治療しやすい小学生以下の時期を目安に受診するとよいでしょう。

記事監修 深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

■略歴

  • 1988年3月 栃木県立真岡高等学校卒業
  • 1994年3月 北海道大学歯学部卒業
  • 1994年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科入局
  • 1998年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科医員
  • 1999年4月 赤坂まつの矯正歯科非常勤勤務
  • 2001年4月 ふかや矯正歯科開院
  • 2003年4月 船橋市立行田東小学校学校歯科医

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