矯正歯科コラム

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舌側矯正の注意点と、痛みや違和感の対処方法

矯正歯科
舌側矯正の注意点と、痛みや違和感の対処方法

舌側矯正は、一般的な表面矯正と治療方法が異なるため、舌側矯正ならではの注意点があります。また、治療を始めてしばらくは痛みや違和感を覚えるという方も少なくありません。今回は、舌側矯正の注意点や違和感への対処法についてご紹介します。

◎舌側矯正の注意点
舌側矯正は歯に汚れが残りやすく、歯肉炎を発症する可能性も高くなります。治療のリスクについては、必ず事前に確認しておきましょう。舌側矯正では、器具の脱落を防ぐためにバイトアップと呼ばれる専用の処置を行うことがあります。バイトアップ処置では、奥歯の噛み合わせる部分にセメントを盛り足すため、人によっては強い違和感を覚えるため要注意です。

また、歯の裏側に矯正器具を装着することで、話にくさを感じる人も少なくありません。特に前歯に舌を当てるサ行やタ行は発音しにくく、周囲から滑舌を指摘されるケースもあります。話すことを仕事としている方には不向きと判断されることもあるため、歯科医とよく相談しましょう。

◎痛みや違和感への対処方法
舌側矯正の痛みや違和感は、舌が切れたり口内炎ができたりした際の局所的なものであることがほとんどですが、中には気付かないうちに炎症が起こっていたり、歯根を引っ張ることで咀嚼時に痛みが出ているケースもあります。いずれにしても、痛みや違和感があるうちは固いものを避け、お粥やスープなど柔らかい食べ物を選びましょう。

痛みが強い場合は鎮痛剤が有効です。食べ物に気を遣い、丁寧なオーラルケアを心がけているにも関わらず痛みや違和感が1週間以上続く場合は、早めに歯科医に相談しましょう。

記事監修 深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

■略歴

  • 1988年3月 栃木県立真岡高等学校卒業
  • 1994年3月 北海道大学歯学部卒業
  • 1994年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科入局
  • 1998年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科医員
  • 1999年4月 赤坂まつの矯正歯科非常勤勤務
  • 2001年4月 ふかや矯正歯科開院
  • 2003年4月 船橋市立行田東小学校学校歯科医

■所属学会

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