矯正歯科コラム

COLUMN

マウスピース矯正でよくある質問と回答

マウスピース矯正でよくある質問と回答

ワイヤー矯正に比べると気軽に始められるイメージのマウスピース矯正ですが、マウスピースならではの特徴もあります。今回は、マウスピース矯正を始めるにあたって、よく耳にする質問についてQ&A方式でご紹介します。

Q.1 マウスピース矯正は誰でも受けることができますか?
重度の不正咬合がある、矯正に際して抜歯が必要になる、あるいは骨格そのものに問題があり歯科矯正だけでは対応ができないなどといったケースでは、マウスピース矯正治療の対象外となることがあります。ただし自分では判断が難しいため、まずは歯科で相談してみましょう。

Q.2 マウスピース矯正中、食事制限はありますか?
原則として食事中はマウスピースを外すため、基本的にはこれまで通りの食事が可能です。しかし、矯正治療中で歯に負担がかかっていることには変わりなく、アーモンドやせんべいなど硬いものを食べると痛みが出ることがあるため、避けた方が安心して食事を楽しむことができます。

Q.3 矯正治療は痛いと聞き、尻込みしています
矯正治療では、歯に負荷がかかったり、歯が動いたりする際に少なからず痛みが生じてしまうのが一般的です。しかし、複数ある治療法の中でもマウスピース矯正は痛みが出にくいとされています。常に強い圧がかかったり、矯正器具で口の中が傷ついたりするリスクがないためです。そのため、マウスピース矯正は少しでも痛みを抑えたいという方にもおすすめです。

Q.4 矯正治療が終了するまで、どれくらいの期間かかりますか?
症例によって異なるため一概には難しいですが、一般的に治療期間はおよそ2〜3年半となっています。ただし、治療終了後は後戻りを防ぐために1〜2年間の保定期間が設けられています。

Q.5 発音が変だと指摘されないか不安です
治療開始直後はどうしても違和感を覚えますが、マウスピース矯正が滑舌に大きな影響を及ぼすことはありません。万が一話しにくいと感じたとしても、1週間もすれば慣れて気にならなくなるため、周りに一切気付かれないケースも多くあります。

Q.6 なにかの拍子にマウスピースが破損することはないのでしょうか?
マウスピースは0.5mmの厚みしかないため、何かの拍子に破損することがあります。原因は外部からの力、歯ぎしりや食いしばり、外し忘れなどです。破損の程度や状態によって対応が異なりますが、自己判断で修復したり、長期間装着できない時期があったりすると、せっかくの治療が水の泡となってしまう場合があります。気付いたらすぐに歯医者に相談しましょう。

記事監修 深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

■略歴

  • 1988年3月 栃木県立真岡高等学校卒業
  • 1994年3月 北海道大学歯学部卒業
  • 1994年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科入局
  • 1998年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科医員
  • 1999年4月 赤坂まつの矯正歯科非常勤勤務
  • 2001年4月 ふかや矯正歯科開院
  • 2003年4月 船橋市立行田東小学校学校歯科医

■所属学会

最新記事

カテゴリー

月別アーカイブ