矯正歯科コラム

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マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いとは?

マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いとは?

歯列矯正のおもな方法として、マウスピース矯正とワイヤー矯正が挙げられます。それぞれに異なるメリットがあるので、症例や生活に合わせて効果的な方法を選択しましょう。今回は、マウスピース矯正とワイヤー矯正の違いやそれぞれの特徴について解説します。

◎マウスピース矯正の特徴
・仕組み
形の異なるマウスピースを段階的に装着し、歯にかかる圧力の違いによって少しずつ歯を動かします。

・見た目
透明でほとんど目立たず、審美性に優れています。

・治療の痛み
プラスチックの弾力を利用して少しずつ歯を動かすため、比較的痛みは少ないとされます。また、薄くて柔らかい素材なので口の中を傷つけることもありません。

・通院頻度
矯正装置を自分で交換できるため、通院頻度は2~3ヵ月に1回程度と比較的少なくなります。

・対応できる症例
細かな調整はできますが、歯を大きく移動させる必要があるケースや上下のあごの噛み合わせに異常があるケースなどにはワイヤーとの併用する治療をおすすめしております。

・食事やセルフケア
取り外しができるため、食事やセルフケアにほとんど支障がありません。治療前と同じように食事や歯磨きが可能です。

◎ワイヤー矯正の特徴
・仕組み
ブラケットという器具を歯に装着し、ワイヤーを通して歯に力を加えて動かします。

・見た目
基本的に歯の表面に金属の器具を装着するため、目立ってしまいます。

・治療の痛み
ワイヤーで歯に力を加えるため、特に矯正開始直後に痛みを感じやすいです。また、器具で口内の粘膜が傷つく場合もあります。

・通院頻度
1ヵ月に1回ほどのペースで通院し、歯科医に矯正器具を調整してもらう必要があります。

・対応できる症例
ほとんどの症例に対応できます。

・食事やセルフケア
矯正器具が取り外せないため、挟まりやすい食べ物や硬い食べ物などには注意が必要です。また、汚れがたまりやすいため、セルフケアも入念に行なわなければなりません。

記事監修 深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

■略歴

  • 1988年3月 栃木県立真岡高等学校卒業
  • 1994年3月 北海道大学歯学部卒業
  • 1994年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科入局
  • 1998年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科医員
  • 1999年4月 赤坂まつの矯正歯科非常勤勤務
  • 2001年4月 ふかや矯正歯科開院
  • 2003年4月 船橋市立行田東小学校学校歯科医

■所属学会

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