矯正歯科コラム

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歯並びの悪さによる悪影響とは

矯正歯科
歯並びの悪さによる悪影響とは

「歯並びが悪い=見た目が悪い」と思われがちですが、歯並びの問題を放置すると見た目だけでなく全身に悪い影響を及ぼす可能性があります。歯並びの悪さが身体にどのように影響するのか、詳しくご紹介していきます。

発音から全身症状へ
歯並びの悪さが引き起こす分かりやすいトラブルとして、まず発音の問題があります。歯と歯の間に隙間があったり、上顎に比べて下顎が出ている状態だと、その隙間から空気が漏れてしまい正しい発音がしにくくなります。また、発音には舌の動きも大きく関係しています。前歯が著しく前方へ突出していたり、反対に内側へ入っていたりすると、舌の動きが稚拙になり、それが原因で周囲から聞き取りにくい発音と思われることも珍しくありません。

歯並びが悪いということは、噛み合わせが悪いということを意味します。噛み合わせが悪いと、なんとかうまく噛もうとする気持ちから、無意識に首や肩に力が入ってしまい、肩こりや頭痛などの症状を引き起こします。そうした症状がストレスとなり、イライラや抑うつ気分、胃腸障害など全身にさまざまな影響を及ぼすのです。身体に慢性的な不調を感じている場合は、歯並びが原因かもしれません。

大きな精神的ストレスの原因に
歯並びは、その人の性格に大きな影響を与えるものです。歯並びが悪いことが強いコンプレックスとなり、人と話したくない、人前で自然に笑えないといったネガティブな思考になっていく可能性があります。中でも、上前歯が突出している場合は「出っ歯」、下顎が突出している場合は「しゃくれ」といったあだ名を付けられイジメに発展するリスクもあるため、早期に歯科矯正治療を受けるべきでしょう。

とくに近年は審美歯科という概念が広く普及し、歯並びの良し悪しが話題に上がることも増えてきました。その一方で、本来性格が明るくポジティブな人が、歯並びの悪さが原因で他人との関わりを諦めたり、人前に出られなくなったり、ひどい場合はうつ病まで発症するケースがある事実は無視できません。前向きな人生を送るためにも信頼できる歯科医を見つけ、なるべく早期に対処することが大切です。

記事監修 深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

深谷矯正歯科 院長 深谷哲郎

■略歴

  • 1988年3月 栃木県立真岡高等学校卒業
  • 1994年3月 北海道大学歯学部卒業
  • 1994年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科入局
  • 1998年4月 東京医科歯科大学歯学部第2矯正科医員
  • 1999年4月 赤坂まつの矯正歯科非常勤勤務
  • 2001年4月 ふかや矯正歯科開院
  • 2003年4月 船橋市立行田東小学校学校歯科医

■所属学会

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